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2025/01/13 00:31 |
言葉では 返し切れない もどかしさ
久しぶりに 真面目な話。

何回も話しているかもしれないが
私はとある業種特定の人材紹介業社で
キャリアコンサルタントとして勤務している。

この仕事は、さまざまな方々の人生に直結するものであり
丁重に取り扱い、利益に走ってはいけない、とつくづく思う。

転職希望のご登録者から、本当にさまざまな人生がみえてくる。


・過保護に育ってしまい、資格はとってみたものの
「親が受けろって言ったから~」といって
自分の人生を自分で決めることができない若者

・苦労してお金をためて時間をかけながら大学に行き
ようやく念願かなって資格を取った方。その分高額で稼がないといけない。

・結婚したものの若いうちにご主人に他界され、
女手一つで子供を育てなくてはいけない女性

・旦那のDVがひどく、逃げるかのように飛び出して
仕事を探す女性

・個人経営で事業を興したものの失敗し
取り立てから逃げるようにひっそりと転居をして
お互い協議離婚してバラバラの土地で仕事をする夫婦


・・・どれも これも 実際にお世話をしたことある方々だ。
こんなもんでは済まないほど、本当いろいろある。

正直、「私、世の中のためになるようなことがしたい!」なんて
思ってこの仕事をしてきてはいないし、
「転職できました。ありがとう!」だなんて
そう簡単になるもんじゃないだろうとなんとなく想像はしていたのだが、
事実は小説よりも奇なりで
かなり現実世界は 激しく切なく、生々しいものなのだ。
そして世の中甘くはない。
もちろん、上記のようなことだけではないし、
スムーズな方もいれば優秀な方もいる。

が 正直言って

優秀だったらこの業種の方々なら伝手で自分で見つけられるし、
知らない土地に行くこと以外には人材紹介会社使って
転職活動しようなんてしないものなんですよ・・・

このように、「あまりにも」の衝撃的な事に多々遭うため
この仕事は本当精神的にタフでないと続かない。
「こんなはずじゃなかった・・・」ということに2回や3回や
そんなもんじゃ済まないほど 出くわすことになっている。

そして改めて自分の身の幸せを噛みしめないではいられない。

昨夜もそんなことに出くわした。

具体的な内容は割愛して
私にとっても「ショックなこと」ではあったが
電話をしてきた当の本人のほうが500倍なんかじゃ済まないぐらい
「ショックなこと」に違いない。
そのような時は、どのように声をかけたら良いものなのだろうか?

私はいつも それに悩む。
どうしたって、その本人の苦しみは近づけないし
水槽の中で溺れている人に水槽の外側から助けもせずに
「頑張れ!」と言っているようなもんなんじゃないのかと。

「辛いよね。ショックだよね。でも気をしっかりと持ってね!」
としか言えなかった・・・・

とりあえず自分の中ではもう、こう割り切るしかないのだ。
「彼女の悲しみを全部受け取ることはできないし、
受け取ってはいけない。
私は客観的で居ることが、そして客観的に観たところでのアドバイスが
仕事なのだ。」

と。

寄り添うことは必要だが、のまれてはいけない。
仕事とは そういうものなんだろうと
社会人歴が10年以上になってきて思うようになった。


そしてこれをかくことによって
今自分の中のやるせなさを解消しようとしているのである。

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2010/02/11 15:17 | Comments(0) | 日々の徒然

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